私達の氏神さま鐵砲洲稲荷神社は今年、御鎮座一千百六十五年を迎えます。
遠く平安時代初期の人皇第五十四代仁明天皇の承和八年(西暦八百四十一年)に年来打ち続く凶作に教えられるところあって、この土地の住民達が自らの産土を国魂神を祀り、万有の生命を生かし成し給う大御親神、生成太神として仰いでその神恩を感謝し奉り、日常の御守護を祈願したものであります。
当時は日比谷入り江(東京湾)の奥深い地に御鎮座されていましたが、その後の埋め立ての進行に伴い、現在の京橋、新京橋と御遷座になり、さらに寛永元年(西暦一千六百二十三年)南八町堀地続きとなったこの地に従来から御鎮座の八幡神社を摂社とし、以て今日の鐵砲洲稲荷神社の基礎を築かれたのであります。
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